⚠️ この記事は2025年時点の制度・情報に基づいて書いています。
確定拠出年金の制度は改正が多いため、最新情報は必ずiDeCo公式サイトや金融庁HPでご確認ください。
会社を辞めたら、年金のことも自分でやらないといけなかった
会社員のとき、企業型DC(企業型確定拠出年金)があった。マッチング拠出もしていた。
毎月自動で積み立てられて、正直あまり気にしていなかった。
フリーランスになって気づいた。「あ、これ、自分でなんとかしないといけないやつだ」と。
誰も教えてくれない。会社を辞めた瞬間から、自分で動かないといけない。しかも期限がある。
今日は、同じように「会社に企業型DCがあったけどフリーランスになった・なろうとしている」
という人に向けて、整理して書いておきます。
まず、企業型DCとマッチング拠出のおさらい
知ってる人は読み飛ばしてOK。
企業型DC(企業型確定拠出年金)とは、
会社が毎月一定額を積み立ててくれる年金制度。運用は自分で選ぶ。老後に受け取れる。
マッチング拠出とは、
会社の掛金に上乗せして、自分でも追加で積み立てられる仕組み。
上乗せした分は全額所得控除になるので、節税効果が高い。
会社員のうちはこれで十分だった。
でもフリーランスになると、企業型DCもマッチング拠出も、そのまま続けることはできない。
会社を辞めたら6ヶ月以内に手続きが必要
ここが一番大事なポイント。
60歳未満で会社を辞めた場合、
企業型DCの資産は原則としてiDeCoなど他の年金制度に移す必要がある。
退職後6ヶ月以内に手続きをしないと、年金資産が国民年金基金連合会に自動移換されてしまう。
自動移換されると、手数料が発生する・運用ができないなどのデメリットがある。
つまり、放置は厳禁。退職したらすぐに動く必要がある。
フリーランスになったら、iDeCoに切り替える
退職後に自営業やフリーランスになる場合は、
これまで積み立てた企業型DCの資産をiDeCoへ移換できる。
iDeCoに移換すれば、これまでの運用資産をそのまま引き継いで運用を続けられる。
節税メリットも継続できる。
手続きの流れはざっくりこう。
- iDeCoの口座を開設する金融機関を選ぶ
- 選んだ金融機関でiDeCo加入の手続きをする
- 企業型DCの資産移換手続きをする
企業型DCからiDeCoへ切り替える場合、
これまで会社が負担してくれていた手数料は、自分で負担することになる。
これは事前に把握しておくべきポイント!
会社員とフリーランス、iDeCoの掛金上限はどう違う?
フリーランス(自営業・第1号被保険者)になると、
iDeCoの掛金上限が会社員時代より大幅に上がる。
会社員時代(企業型DCあり):月額上限2万円程度
フリーランス後:月額上限6.8万円(国民年金基金との合算)
つまり、フリーランスになると節税できる枠が広がる。
これは大きなメリットで、会社員時代より積極的に活用できるようになる。
ただし、2025年度の税制改正によって加入可能年齢が70歳未満に引き上げられるなど、
制度は現在も変わり続けている。掛金上限も今後変更される可能性があるので、
最新情報は必ず公式サイトで確認してください。
マッチング拠出はどうなる?
フリーランスになったらマッチング拠出は使えない。
マッチング拠出は「会社の制度に上乗せする」ものなので、会社員でなくなった時点で終了する。
代わりにiDeCoの掛金を自分で設定して積み立てる形になる。
上限が上がる分、節税の総額はむしろ増やせる可能性がある。
実際にやってみて、思ったこと
正直、手続きは面倒だった。
書類のやり取りがあるし、金融機関を選ぶのにも時間がかかる。
「どこで口座を開けばいいか」から調べないといけない。
そして、知らなかったことで一番「えーーー」となったのがこれ。
企業型DCの資産は、iDeCoへそのまま現物移管できない。
一旦全部売却して現金化してから移換する仕組みになっている。
移換のタイミングで運用中の資産がいくらプラスになっていても、強制的に売却される。
「今めっちゃ含み益あるのに!」と思っても関係ない。これは制度上の仕様なのでどうにもならない。
売却後の現金がiDeCoに移換されてから、改めて自分で運用商品を選び直す流れになる。
移換中は当然運用できない期間も発生する。
知っていれば心の準備ができるが、
知らないと「なんで売られてるの?」と焦る。
事前に把握しておいてほしい。
放置してしまうと自動移換されて余計に面倒なことになる。
退職後はやることが多くて後回しにしがちだけど、これだけは早めに動いた方がいい。
口座を開く金融機関は、手数料と商品ラインナップで選ぶと良いかも?
ネット証券系は手数料が安く、商品数も多い傾向がある。(※口座選びは自己責任でお願いします)
まとめ:フリーランスになったらiDeCoの手続きを忘れずに
ポイントを整理する。
- 会社を辞めたら企業型DCはそのまま続けられない
- 退職後6ヶ月以内にiDeCoへの移換手続きが必要
- 放置すると自動移換されて手数料や運用停止のデメリットがある
- 移換時は資産が強制売却される(現物移管不可)
- フリーランスになるとiDeCoの掛金上限が上がって節税枠が広がる
- 手続きは面倒だが早めに動くほど損をしない
独立の準備は事業のことで頭がいっぱいになりがちだけど、
お金と年金の手続きも同じくらい大事。知らなかったでは済まないので、早めに把握しておいてほしい。
⚠️ 繰り返しになるが、この記事は2025年時点の情報。制度は変わるので、
最新情報はiDeCo公式サイトで必ず確認を。
